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本作は一般にヒット作と称されるが、発売と同時にヒットしたのではなく、口コミやパソコン通信(インターネットは普及していなかった)を通じて広まっていったものである。
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本作がアダルトゲーム業界に与えた影響は小さくなく、ビジュアルノベルという形式を流布させたこと、また、固定ファン層を増やしたことなどは評価に値するものと思われる。が、泣きゲーの元祖ともいわれる作品ではあったものの、内容はダークな部分もかなり多かったため、発売されてすぐに広い層のプレイヤーに評価されたわけではなかったと言われる。

また、シナリオ以外にも、折戸伸治による音楽や、鳥のらによって作られた背景等は、当時としてはかなり質の高いものであり、本作に参加していたこれらのクリエーターは、Leafを離れ、Key等のブランドに移籍した後も業界で活躍している。[要出典]]]

折戸の作曲したトゥルーエンド曲(リメイク版でMOON PHASEに改題)は2006年に歌詞がつけられ『AQUA PLUS VOCAL COLLECTION Vol.4』に収録されている。

あらすじ
物語の舞台は一見普通の学園。しかしその裏側ではとんでもない事件が進行中であった。 授業中に卑猥な言葉を叫びながら発狂するクラスメート。深夜の学園に密かに集まる生徒達。 日常を嫌悪し「狂気」に憧れる長瀬祐介は、教師を務める叔父に事件の調査を依頼される。

登場人物
声が付いているのはDVDリメイク版のみ

長瀬 祐介(ながせ ゆうすけ)
主人公。17歳。内向的で妄想に耽ることを好み、狂気に憧れている。
後に発売された『初音のないしょ!!』ミニゲームでもイラスト付きで登場。その際の顔を脚本家の高橋は「かわいい系」と表現している。
新城 沙織(しんじょう さおり) 声:鷹月さくら
12月14日生(いて座)。血液型O型。
祐介と同学年の女子学生。17歳。バレーボール部に所属。性格は明るい。
月島 瑠璃子(つきしま るりこ) 声:一宮桜
祐介の元クラスメイト。17歳。祐介が密かに思いを寄せていた女子学生。
藍原 瑞穂(あいはら みずほ) 声:立花舞
祐介と同学年の生徒会書記。17歳。香奈子とは中学からの親友だった。
太田 香奈子(おおた かなこ) 声:今井かおる
祐介のクラスメイトで生徒会副会長。17歳。授業中に突然発狂し入院する。
長瀬 源一郎(ながせ げんいちろう) 声:旭剛
祐介の叔父で、舞台となる学園の教師でもある。38歳。学園で起こった事件の真相調査を祐介に持ちかける。
なお、雫以降のLeaf作品には、源一郎と類似する独特の雰囲気を持った「長瀬」の人間が頻繁に登場するようになる。Leaf作品の「お約束」の一つである。
月島 拓也(つきしま たくや) 声:田中大輔 / 少年時代:和泉あやか
祐介の上級生で前生徒会長。18歳。瑠璃子の兄。毒電波を発し、少女を奴隷のように扱う。瑠璃子に狂気的な愛情を抱いていた。
桂木 美和子 声:真琴のあ
生徒会役員。
吉田 由紀 声:秋月まい
生徒会役員。

スタッフ
脚本:高橋龍也
原画:水無月徹、比呂菊乃助(DVD版)
音楽:折戸伸治、石川真也、下川直哉

その他
旧版とリメイク版の違い
ボイスの付属。
原画を新規に書き下ろし。(旧版とは別人)
曲のアレンジ。
シナリオの設定変更による一部書き直し。
おまけシナリオの一部差し替え
リメイク版のシナリオは、コンピュータソフトウェア倫理機構の規約違反のため、旧版とは一部設定が異なる。その最たるものが近親相姦の描写が禁止となったことで月島兄妹が実兄妹から義兄妹へ変更されたことである。

尚、本作のおまけシナリオには、作成当時のスタッフと雫の登場人物がバトルするという話もあったが、リメイク版のときには退社していたスタッフもいたため削除された。エンディングのクレジットにも旧作スタッフの名前はのっていない。

大槻ケンヂ
本作品は、しばしば新興宗教オモイデ教(大槻ケンヂ著)との類似点を指摘される。作中に登場する「毒電波」の概念は新興宗教オモイデ教の「メグマ波」からヒントを得たものだと考えられ、その他にも確かに大槻作品から影響を受けたような形跡を見ることができる。

ライターの高橋龍也も本作に関して大槻ケンヂの作品を「下敷きにした」と認めている。

以下、確認できる類似点を挙げてみる。

『新興宗教オモイデ教』より
爆弾に憧れる主人公。
雫では、地球を破壊する爆弾の妄想に耽る主人公だが、
オモイデ教の主人公は学校を破壊する爆弾の妄想に耽る。
相手を操る超能力
雫では「毒電波」、
オモイデ教では相手を狂わせる宇宙線「メグマ波」を操る『誘流メグマ祈呪術』。
なお主人公に超能力の強い素質があり、同じ能力を持つヒロインをきっかけに能力が開花する様も同じである。
(オモイデ教内で「メグマ波」を「精神電波」と表現するくだりもある)
『くるぐる使い』収録作品より
近親相姦の描写
月島拓也と月島瑠璃子の近親相姦の描写をオモイデ教で出てくるゲストキャラの設定だと見る声もあるが、
近親相姦をきっかけに妹が発狂するくだりは「キラキラと輝くもの」及び「くるぐる使い」を下敷きにしたものである。
「キラキラと輝くもの」でも発狂した妹が宇宙からの「電波」という単語を口にしている。
(ただし超能力としての電波ではなく妹の妄想である)
また、2007年に発刊された『新興宗教オモイデ教外伝』(原田宇陀児・小学館ガガガ文庫)には、本作のオマージュと思しき要素が散見される(メグマ波を「毒電波」と表現するくだりなど)。著者の原田は、『雫』の二次創作小説同人誌をきっかけとしてLeafスタッフに見出され、『WHITE ALBUM』のシナリオライターに抜擢された人物である(ゲーム作品のシナリオライターとしては、この時点で既に他社作品でデビュー済み)。

5分でHシーン
サウンドノベルの手法でアダルトゲームを作るという前代未聞の試みについては、当初Leaf社内でも賛否両論が巻き起こった。協議の末、Leaf上層部からGOサインと引き換えに提示された条件は「開始5分でHシーンに辿り着けるようにせよ」というものであった。ゲームの形式はどうあれ、まずはユーザーが性的な欲求を手軽に満たせるものでなければ、アダルトゲームの市場には送り出せないという判断である。(1998年・TECH GIANインタビュー記事より)

その結果、本作では物語序盤の選択肢において捜査依頼を断るだけで簡単に性的描写を伴うシーンに辿り着くことが可能となっている。尤も、その内容は「主人公は無気力な暮らしのままに卒業の日を迎えるが、卒業式の最中に突如参加者全員が発狂し、『仰げば尊し』を合唱しながら乱交を繰り広げる」という衝撃的なバッドエンドである。

見方によっては苦肉の策とも取れる展開だが、その結末に至るまでの描写は物語全体に深みを与えるものとして、また本作の含む狂気性を最も端的に現す場面の一つとして、ユーザーの間では語り草となっている。

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2009年02月11日 09:12に投稿されたエントリーのページです。

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